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仕事ができても自分探しの「ジプシー系」社員、不満だらけの「反乱系」社員に要注意!

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仕事ができる社員というのは、会社にとってかけがえのない宝です。しかし、仕事ができる社員が「ジプシー系社員」や「反乱系社員」だったら、要注意です。いずれも仕事ができるタイプが多いけれど、結局、彼らはどこの会社にも合わないという点で共通しているのです。


自分探しの転職魔「ジプシー系社員」

まず、「ジプシー系社員」とは、その名の通り、ジプシーのように会社から会社へ、新天地を求めて転職を繰り返し、さまよっていくタイプの社員です。

「ここよりもっと自分に向いた会社があるんじゃないか? ここよりもっと自分に合うチームがあるんじゃないか? この仕事よりもっと自分に最適な天職があるんじゃないか?」

という永遠の自分探しをしています。そもそも、会社もチームも仕事も、シンデレラの靴のように自分にピタッとハマるものを誰かが運命的に「はい、どうぞ」と差し出してくれることなんてありません。世界中どこを探しても、そんなに自分にとって都合のよい会社など存在しません。

ビジネスとは、自分自身の創意工夫によって、会社にとってよりよいと思う仕事を提案し、そのために必要な環境を自らつくり出していくものです。「会社に何とかしてもらおう」という他力本願の依存的な考えを見直し、自ら能動的に会社の利益につながる仕事を見つけて働きかけていかない限り、どんなに転職を繰り返しても満足できず、永遠にさまよい続けるしかないのが「ジプシー系」社員の特徴です。

「ジプシー系」社員への対処法

「ジプシー系」社員は、純粋で真面目な人が多いです。だからこそ、そうした人が「会社を辞めたい」と思いつめた表情でいってきたときには、辛抱強く説得を試みる上司が多いでしょう。しかし、その説得は徒労に終わることがほとんどです。

「ジプシー系社員」に、いくら自分の経験を通しての説得をしたところで、決して納得してくれることはありません。そのため、「辞めたい」と言われたら、青い鳥を探すチルチル・ミチルだと思って、スッパリと諦めるのが賢明でしょう。

危険なトラブルメーカー「反乱系」社員

「反乱系」社員は、会社に何らかの不満を抱いたことが原因で、組織の指揮命令系統から外れ、自分の都合に合わせて事実を歪曲化した非公式な伝達やネゴシエーションを繰り返すタイプの社員です。

「うーん、困ったなあ…でも、あの社員は仕事もできるし、有能だし、まあ、そのうちに収まるだろう」

と、タカをくくって放置しておくと、結局その状態を会社が認めたことになってしまいます。

「ふふん、自分は会社にとって不可欠な優秀な社員だから、怖くて文句をいえないんだな」

と、「反乱系社員」はさらに増長してきます。そして、無関係な社員まで「反乱系社員」に巻き込まれてしまい、組織の指揮命令系統が一切機能しない恐るべき「反乱系社員集団」ができあがってしまいます。そこまでこじれてくると、当然ながら仕事にも悪影響が出てきます。

「反乱系社員」への対処法

では、「反乱系社員」には、どのように対処したらよいのでしょう? まずは、不満を持った理由を本人に聞き、こちらが改善してほしい点を伝えます。しかし、それでも反発をやめない場合は、腐ったミカンは早く取り除かないと、ほかのいいミカンまで腐らせてしまいます。無理やり辞めさせるわけにはいきませんが、残念ながら退職を勧告するしかありません。

こうした「ジプシー系社員」や「反乱系社員」は、いずれも会社組織には合わないので、最初から採用しないのが得策です。しかしながら、このようなタイプの人の多くは優秀な面があり、わずか30分ほどの面接で何もかも見抜くのは至難のわざです。

面接は役員だけでなく、現場の長から社歴の浅い社員まで、できるだけ多くの階層の人に担当してもらい、複数の意見をもとに、その人の本質を見極めるように努めることが大切です。

今回の記事は、「29才、オヤジの小さな会社を継いで年商20億円にした私の方法」より紹介しています。「ジプシー系」社員、「反乱系」社員だけでなく、社員との人間関係に悩んでいる社長におすすめしたい1冊です。

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